日本百名山として知られている、栃木県の「日光男体山」に登ってきました!
中禅寺湖をはじめとする素晴らしい眺望の数々が人気の山ですが、果たしてそこまでの道のりはどんなものか?
日光男体山のコース詳細や難易度、登山可能な期間や料金など、登る前に知っておきたいあれこれについてご紹介していきます!
日光男体山って、どんな山?
男体山という山名は日本各地にありますが、そのなかの代表格といってもいい「日光男体山」!
栃木県北西部、表日光連山の西端に位置していて、標高は2,486m。
登山道や頂上からは中禅寺湖をはじめ、周辺の山々を一望することができ、その素晴らしい眺望を求めて日本各地から多くの登山者が訪れる人気の山です。
北側の志津から登るコースと、二荒山神社中宮祠から登るコースがありますが、展望を楽しみながら登れる後者の方が圧倒的に人気。
本記事でも、二荒山神社中宮祠から登るコースについてご紹介していきます(^^)/
日光男体山の場所▼
日光男体山を登る前に知っておきたいこと
人気も知名度も高い日光男体山ですが、「登山初心者にもおすすめ♪」とは簡単には言えません!
簡単には言えませんが、登山初心者の方でも登れる山ではあります!(紛らわしい言い方で申し訳ありません (;^_^A)
特別な技術や、危険or難関な場所があるわけではなく、一番の懸念点はずばり「体力」!
体力はいります!そして、根気も!なので、普段運動されている方や若い方などは、結構疲れるかとは思いますが登れちゃうかと思います(^^)
実際に初登山が日光男体山だった方や、登山初心者の方、小学生くらいの子供もたくさん登っていました(*´▽`*)
なので、下記の登る前に知っておきたい注意点を抑えて、事前準備をしっかりとしておけば、男体山頂上からの最高の景色を拝むことも夢ではありませんよ♪
登山期間と登山時間は?
二荒山神社中宮祠から男体山を登る際には、登山期間と時間が設けられています。
受付時間:午前6時~正午まで。午後5時(日没)までに神社へ戻れる計画を。
登山可能期間は北側の志津口からも同様で、この期間外の登山は一切認められていません。
また、受付時間が正午を過ぎた場合は入山をお断りされることがあるほか、あきらかな軽装登山や装備品の不良、悪天候などの諸事情により、怪我や遭難の危険性が高いと神社が判断した場合も入山できないことがあるので、ご注意ください。
登山料金は?
二荒山神社中宮祠から登る際は、受付時に登拝料をおさめます。
一般・中学生まで:無料
男体山登拝議員:特別優待(無料)※講金3,000円/年
難易度は?
男体山の一般的な難易度は中級です!
中級以上の登山経験を要するのが望ましく、一部に岩場やすべりやすい場所があるものの、滑落や転落、落石の危険度は低いコースとされています。
所要時間は?
登拝時間が決められていることもあり、気になるその所要時間ですが、平均6~7時間(休憩時間を除く)かかるといわれています。
午後は天候が急変しやすいこともあり、例え頂上に到達していない場合でも午後3時には下山を開始するように神社では案内されています。
タイムを楽しむ登山スタイルの筆者で、登り2時間25分/下り1時間38分でした(^^)
お手洗いや水場はある?
男体山の登山道中には、お手洗いも水場もありません!なお、水分は最低でも1人1ℓ以上持つように案内されています。
水分調達(持参していない方)もお手洗いも、神社で済ませてから出発しましょう♪
日本百名山・日光男体山を登ろう!
では、いよいよ日本百名山・日光男体山を登っていきましょう♪
登山口前にもコース全体の案内板が数多く設置されているほか、受付時に地図ももらえますが、途中に舗装道があったりと少し判りづらい点もあるので事前にしっかりと確認しておきましょう!
二荒山神社 中宮祠(スタート地点)→1合目・2合目→3合目(舗装道)→4合目・5合目→6合目・7合目→8合目→9合目→男体山山頂
帰りも同じルートで下山(ピストン)です(^^)
二荒山神社 中宮祠(スタート地点)
二荒山神社日光市山内に本社があり、中禅寺湖に中宮祠、男体山山頂に奥宮が祀られていて、登山口となるのはいろは坂を越えた先にある中禅寺湖前の中宮祠です。
境内に登山者専用の駐車場(無料)が設けられていますが、満車の際には湖畔駐車場(無料)を利用します。
筆者が訪れたのは紅葉前の10月2日ですが、8時半前でも境内も湖畔駐車場も満車状態Σ(゚Д゚)登山専用駐車場の空いているスペースを見つけて駐車しました!
登山者専用駐車場内にお手洗いがあり、その前を通過して境内へ。
登山者受付の案内に従って登山受付用紙を記入し、登拝料をおさめて御守護も受け取ります。
準備の最終確認を終えたら、奥の登拝門から登り出しましょう!
二荒山神社中宮祠の場所▼
1合目・2合目
登拝門を過ぎて階段を登っていくと、すぐに遥拝所がある1合目です。
石の鳥居を過ぎると、いよいよ本格的な登山道に。
1合目と2合目はウラジロモミやミズナラの樹林帯を進んでいきます。
最初からそれなりの傾斜があるので、ここで体力を大幅に消耗してしまわないようにマイペースに登っていきましょう!
樹林帯を30分ほど歩くと、3合目の舗装道に到着です(^^)
3合目
3合目は工事用道路の舗装路で、車道を緩やかに20分ほど登っていきます。
1合目・2合目で疲れた方にとってはいい足休めになるかと思うので、木漏れ日や時折見える景色を楽しみながらゆったりと登っていきましょう♪
4合目・5合目
4合目から再び登山道となり、目印は白い鳥居です。
これからまた本格的な登山道が続くので、その前に休憩をされている方が数多くいらっしゃいました。
4合目・5合目は、高い段木地帯で、クマザサが生い茂るやや足場の悪い道を登っていきます。
同じような登山道が続き、少々飽きを感じるかもしれませんが、木々の合間からたまに見える中禅寺湖に刺激をもらえます!
また、今回はまだあまり色づいていませんでしたが紅葉時期には綺麗に染まった木々を見ながら楽しく歩ける場所かと思います(^^)
6合目・7合目
コースの様子が変わり始めるのは、6合目に入ってすぐ。
6合目の石標を過ぎると、次第にゴロゴロとした大きな岩が目立ち始めます。
6合目・7合目はガレ場で、体全体を使っての岩登りがメイン。このガレ場が想像以上に長く、一番体力を要するところです。
これまで色々な山を登ってきましたが、こんなに多くの登山者が声を出して苦しんでいる(疲れで)のを初めて見ました!
登っても登っても岩場が続くので、体力的にも精神的にも「まだか、まだか」としんどいところですが、振り返ると綺麗な中禅寺湖が♡
中禅寺湖に元気をもらって、足の力だけに頼らず手や腕の力も使って頑張って登っていきましょう♪
8合目
全身を使っての岩登りの終点ともいえる8合目!8合目には瀧尾神社が祀られています。
岩登りを終えてホッとするのも束の間。ここからは、土留めネットが敷かれた急な上り坂がしばらく続きます。
展望もなくまだまだ辛いところですが、ここを抜ければ眺望のある9合目なので、もうひと踏ん張りです!
9合目
いよいよ、9合目!
森林限界点の近さが感じられるようになってきて少しテンションが上がりますが、ここにきて鳥取・大山の階段地獄のような景観が飛び込んできますΣ(゚Д゚)
最後の力で階段を登っていくと、樹木のない赤褐色の砂礫地に。
ここに来てようやく展望が開け、振り返ると美しい中禅寺湖がドドンッと眼下に広がっています!
最後まで結構な登りですが、山頂は目の前。頑張って登り切りましょう♪
男体山山頂
ついに、男体山山頂に到着です!
鳥居をくぐると正面に奥宮が鎮座していて、その横に御神像が祀られています。
右奥の最高点の大岩には大剣が天を突き、恰好の記念撮影スポットです!
360度の大展望が広がっていて、中禅寺湖や周囲の山々を一望できます(☆∀☆)
山頂はかなり広々としていて、西岸には御子神の太郎山神社も祀られています。
みなさん好きな場所に敷き物を広げ、最高の景色を眺めながらお食事や昼寝を楽しまれていました(*´▽`*)
それなりの体力を要しますが、その分得られらる感動はとっても大きいです!
体力づくりも含め、ぜひ事前の準備をしっかりと整えて、日光男体山を登ってみて下さいね♪
おわりに
日本百名山・日光男体山のご紹介はいかがだったでしょうか?
体力と、6・7合目以降からの「諦めないぞ!」という根気は必要ですが、比較的チャレンジしやすい山かと思います!
急登や岩場も多く疲れますが、その苦労を裏切らない大絶景が山頂で待っているので、ぜひ登ってみて下さいね(^^)/
※ご紹介している記事内容は取材当時のものです。最新の情報は公式ホームページや該当スポットに直接お問い合わせください。
※記事内で使われている写真の無断使用や掲載はご遠慮ください。