北海道のえりも町庶野地区から広尾町を結ぶ「黄金道路」!
"黄金を敷き詰められるほど、建設に莫大な費用が掛かった道路"として現在の名称となり、道路沿いは断崖絶壁と荒波が打ち付ける海岸が連なっています。
日高山脈と北海道の自然の厳しさ・雄大さを感じながら走れる絶景コース、「黄金道路ラン」についてご紹介していきます(^^)/
「黄金道路」とは?
黄金道路は、北海道のえりも町庶野地区から広尾町を結ぶ全長28kmの道路です。
国道336号線にあたるこのルートは約33.5kmにわたり断崖絶壁が続き、切り立った岸壁沿いに道路が建設されています。
「黄金道路」という名前は通称で、竣工当時の名前は日勝海岸道路でした。
ですが、難工事続きということもあり、「まるで黄金を敷き詰められるほど、建設に莫大な費用が掛かった道路」として現在の名称に至ります。
黄金道路ランの前に知っておきたい2つのこと
今回はそんな厳しい自然環境にある黄金道路をランで駆け抜けていきたいと思います!
自転車乗りをはじめ、北海道1周や日本1周で通られる方も多く、実はひそかに人気のルート(*´▽`*)
走り出す前に知っておきたい2つのことについてご紹介するので、ぜひ目を通してみて下さい!
①悪天候時には通行止めも!
1つ目は、悪天候時には大雨による落石や高波の危険があるため、通行止めになることがあるということ。
筆者がランした際も高波でトンネル横の覆道が一部通行止めになっていました!
天候や高波情報をチェックし、注意して走りましょう♪
②9つのトンネルは要注意!
そして2つ目は、黄金道路ラン完走達成のキーポイントにもなる9つのトンネルについて。
黄金道路は海岸沿いにトンネルと覆道が連続して登場するのが特徴なのですが、注意しなくてはいけないのが日高側に集中している9個ものトンネルです。
トンネル内は暗く、車との距離も近いため、反射リストバンドや反射ベストの着用、ヘッドライトなどもあった方が安心です。
5km近くあるトンネルや、2km以上あるトンネルがポンポンと出てくるので、通行する際は十分に注意して走りましょう!
全長28km!海岸と断崖絶壁の「黄金道路」を走ろう♪
北海道えりも町側の黄金道路入口にやってきましたー!
スタート地点の望洋台からでも、荒々しい自然環境のなかに建設された道路であるということが一目瞭然(☆∀☆)
これから走るコースを望洋台からチェックしたら、いよいよ黄金道路ラン開始!走り出してすぐに見えてくるのが「フンコツトンネル」!
こちらのトンネルは延長125mと短く、トンネル横の道も通行可能だったため、なんなくクリア!
その後は「白浜トンネル(延長622m)」、「咲梅トンネル(延長473m)」と続き、距離も短く、トンネル横の道や覆道が通行可能だったこともあり、問題なく通行♪
完走のポイントとなる9つのトンネルのうち既に3つをクリアしたわけですが、お次に登場するのが最長のトンネル「えりも黄金トンネル」!
延長4,941mと5km近くもあり、北海道一長い道路トンネルとして知られています。
トンネル内は暗い箇所も多く、車との距離も近いの細心の注意が必要です。
暗さや道の狭さ以外にも、車やバイクが通行する際の爆音も要注意!
完全に音を断ってしまうのは危険ですが、イヤホンや耳栓など、なにか対策をしておいたほうが無難かと思います(>(>_<)
えりも黄金トンネルを抜けて少し走ると再びトンネルが見えてきて、「荒磯トンネル(延長361m)」、「目黒トンネル(延長1,876m)」と走り抜けます。
目黒トンネルを抜けると海のすぐ近くまで降りていけて、砂浜をランすることもできます♪
ちょうどこの辺りで日高のえりも町を抜けて十勝の広尾町に突入!
日勝橋を渡ってほどなくすると、日高方面を背にした道路の左側に「道路開削記念碑」「全通記念碑」「殉職者慰霊碑」が建っています。
黄金道路を通行させてもらえていることに感謝して拝ませて頂き、その先へ。
次に待ち構えているのは、7つめのトンネル「新宝浜トンネル(延長2,438m)」!
その後も2kmごえの「タニイソトンネル(延長2,020m)」を走り抜け、最後(9つ目)のトンネル「フンベトンネル(延長35m)」もクリア♪
9つのトンネルを無事に通過できたら、あとは黄金道路のビュースポットとして知られる絶景の覆道続き!
ランの速度では難しいですが、車で走っていると覆道の合間から覗く素晴らしい海岸線が、まるで映画のコマ落としのように見えると人気の「モイケシ第一覆道」♪
トンネルと違って覆道は外の景色が見えるので、走っていてとても気持ちいいです!
「音調律覆道」・「オリコマナイ覆道」・「泉浜覆道」・「美幌覆道」・「フンベ第一覆道」と走り抜けていくと、続いては黄金道路の人気スポット「フンベの滝」が見えてきます。
道路のすぐ近くを何筋にもなって流れ落ちる珍しい滝で、多くの人が車を停めて写真撮影をしていました(*´▽`*)
滝を見ながら再び海岸沿いを走っていくと、ゴールはもう目前♪
十勝側の黄金道路の起点であると共に、日高側からの黄金道路の終点にゴール!
海に断崖絶壁、トンネルに覆道と、走りごたえも見ごたえもある28kmでした(☆∀☆)
北海道や日高山脈の自然の厳しさ・雄大さを感じながら、ぜひ走ってみて下さいね(^^)/
おわりに
北海道の国道336号の、日高管内庶野~十勝管内広尾を結ぶ「黄金道路ラン」の紹介はいかがだったでしょうか?
通行に注意が必要なポイントはいくつかあるものの、海岸沿いと断崖絶壁を貫く荒々しくも勇ましい黄金道路の景観は壮大で、ぜひランで直にその感動を感じてみてほしいコースです!
寒い季節にはオススメできませんが、夏でも涼しい海風を受けながら爽やかに走れるコースなので、ぜひチャレンジしてみて下さいね♪
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