奥多摩三山の最高峰として知られる「三頭山(みとうさん)」!
今回は積雪の三頭山について、積雪状況や装備、オススメのコースなどについてご紹介していきます(^^)/
三頭山って、どんな山?
三頭山は、東京都西多摩郡奥多摩町・檜原村と、山梨県上野原市・北都留郡小菅村にまたがる標高1,531mの山です。
日本三百名山、山梨百名山に選ばれていると共に、奥多摩三山最高峰、檜原村の最高峰としても知られています。
奥多摩三山とは、大岳山(1267m)・御前山(1405m)・三頭山(1531m)のことです!
最高峰という字が並び、標高も1,500mときくと、少し構えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、三頭山は登山初心者にオススメの山として知られていて、子供からご年配の方まで幅広い世代に親しまれています。
都内からの日帰り登山スポットとしても人気なので、ぜひチャレンジしてみて下さいね♪
三頭山の場所▼
冬の三頭山はどんな感じ?積雪は?装備は?
檜原村観光協会のホームページでも紹介されていますが、冬の三頭山はいわゆる冬山登山のような重装備でなくても歩くことは可能です。
とはいえ、標高1,000~1,500mに位置する山なので、積雪や凍結はもちろんあります。
登山道は北向きの斜面が多いため、一度雪が降るとなかなか融けない傾向にあります。
冬の山としては初心者でも比較的登りやすい山ではありますが、軽アイゼンや滑り止めなどの用意が推奨されています。
そのほか、冬の寒さに備えた防寒着やヘッドライトなど、基本的な装備もお忘れのないようお気をつけ下さいね(^^)
冬の三頭山!オススメのコース紹介
三頭山登山を登る方の多くがスタート地点とするのが、東京都西多摩郡檜原村にある「都民の森」です。
普通車が100台停められる無料の駐車場があるほか、お手洗いや売店、レストランなどもあり、登山者にとってありがたい設備が整っています。
また、都民の森周辺には日帰り温泉が多いのも嬉しいポイント!
ということで、今回は都民の森をスタート地点として、下記の順で巡っていきます。
都民の森には様々なハイキングコースが用意されていて、三頭山へのコースも「三頭山周遊コース(約7,6km)」や「ブナの路コース(約5.4km)」などが紹介されています。
三頭山まで最短で行けるコースが後者の「ブナの路コース」で、登山初心者にもオススメです。
本当は筆者もブナの路コースをぐるっと歩きたかったのですが、今回は積雪状況から三頭山山頂(西峰)から来た道を下山するピストンに!
ちなみに、三頭山には西峰・中央峰・東峰の3つのピークがあり、一番眺望が良いのがこの西峰!一番高いのは中央峰の1,531mとなります(^^)
では、さっそく冬の三頭山に登っていきましょう!
都民の森の場所▼
①都民の森(スタート)
ということで、東京都檜原 都民の森にやってきました~(≧▽≦)
普段はバスでのアクセスも可能とのことですが、冬期(12月~2月)は運休中とのことだったので車で訪れました!
来る前は、『春も近いし雪はもうそんなに無いんじゃないのかな~』と思っていたのですが、向かう途中の道にも雪がいっぱいでビックリΣ(゚Д゚)
道路にも積雪・凍結があるので、運転にもご注意を(;^_^A
駐車場のすぐ近くにお手洗いや売店、自動販売機があるので、準備を整えたらさっそくスタートしましょう♪
②森林館
駐車場を後にしたら、「ひのはら 都民の森」という大きな看板の横にある赤い道を登っていきます。
道の脇には登山道に入る前から積雪・凍結の注意を促す看板が出ていました!
赤い坂道を登っていくと木の階段が出てきて、その上に木造の立派な建物が見えてきます。
この建物こそが「森林館」です!ここまでは、もちろんあっという間です(*´▽`*)
森林館の場所▼
③大滝の路
森林館を軸に大滝の路と鞘口峠へと続く道に分岐しているのですが、今回は「大滝の路」方面を行きます。
大滝の路は、東京都内ではじめて「森林セラピーロード」に認定された道です。
森林セラピーとは、森林浴を一歩進めたもので、森や林の中にいて、「心地いい」や「癒される」といった効果を科学的に検証したもとで、健康維持や健康増進、疾病予防を行うことを目的としたものです。
森林セラピーロードに認定されている道を歩くのは2回目で、前回は鳥取県の芦津渓谷でした(*´▽`*)
\鳥取県の森林セラピーロード「芦津渓谷」の記事はコチラから▼/
※上記記事は筆者がトラベルライターとして活動しているトリップノートで執筆したものです。
この大滝の路も芦津渓谷に似たような雰囲気で、道の両側を自然に囲まれていて、すぐ横に岩壁があったり、柵のすぐ外に自然や絶景が広がっていたり、終点に滝があったりと、歩いているうちに心穏やかになっていく環境が整っています。
土のにおいや木のにおい、小川のせせらぎ、やわらかな木漏れ日、さすが森林セラピーロード!といった具合に癒されます(*´▽`*)
積雪で判りづらいですが、ロードにはウッドチップが敷かれていて、冬期でなければ足の負担も軽減され、とっても歩きやすいこと間違いなしかと思います。
大滝の路は道幅も広く、傾斜もゆるやかでとても歩きやすいですが、歩み進めていくにつれ、道はどんどん雪に覆われていきます。
雪の深さは大したことありませんが、ところどころ滑りやすいので注意して歩いて行きましょう!
④三頭大滝
全長約1km・片道約20分の大滝の路を抜けると、ロードの終点の「三頭大滝」に到着です!
三頭大滝は落差35mの滝で、滝見橋からよく見ることができます。
2022年は1月20日に完全結氷したとのころで、見事な氷瀑が楽しめるのも冬の三頭山登山の大きな魅力の1つかと思います(≧▽≦)
滝の下の方はもう融けつつあり、雪解け水が流れる音が聴こえてきたので、そろそろ氷瀑の見ごろも終わりが近いのかもしれません。
三頭大滝のすぐ横には大滝休憩小屋やお手洗いがあるので、休憩にもピッタリのスポットです。
森林セラピーロードが終わり、いよいよここから本格的な登山道となっていくので、注意して登っていきましょう(^^)/
三頭大滝の場所▼
⑤ブナの路
大滝休憩小屋を過ぎてコースを進んでいくと、すぐに「ブナの路 至る三頭山」と「石山・深山の路 至る三頭山」の分岐が出てきます。
ここでは「ブナの路」を選択します。
案内板横に設置された注意書きにもありますが、どちらの路も登り坂で体力を消耗することのことなので、体調と相談しながら必要であれば細かに休憩を取りながら登っていきましょう!
そんなブナの路はどんな様子なのかというと、これまでの道とはがらりと変わり、川に沿ってぐんぐんと標高をあげていきます。
足場もいっきに悪くなり、滑りやすい箇所もたくさんです!
途中、川を何度か渡ったりしながら、雪に覆われた細い道や石の道、階段を上っていきます。
雪による負荷は無いと言えば噓になりますが、それほどの負担がないこともあり、積雪時以外は自然を感じながら楽に登れる気持ちのいい道かと思います(^^)
雪解けも進んでいるので、泥道や滑りやすい場所に注意しながらずっと登っていきましょう♪
⑥ムシカリ峠
ブナの路をずっと登っていくと、ほどなくして「ムシカリ峠」に到着します!
ムシカリ峠は三頭山避難小屋・西原峠の分岐点にもなっていて、避難小屋にはお手洗いもあるようなので、必要な方は寄られるといいかと思います。(山頂にお手洗いは無し)
ムシカリ峠には特に何もなく、ここから山頂までは15分とのことなので、先を急いじゃいます(^^)/
ムシカリ峠を過ぎると、すぐに登山では定番の「山頂目前の長い階段」が出てきます(☆∀☆)
ガレ場も好きですが、こういう長~い階段も筆者の大好物♡階段の幅が小刻みで、足をじわじわと重たくさせていくこの感じ、たまりません(*´▽`*)
登り出す前は長く見えても、登っちゃうとあっという間に終わってしまうのが、この定番の階段の寂しいところ(T_T)
階段が終わるとすぐに尾根道に出て、標高約1,500m地点を通過。
最後は岩のような階段を上っていき、三頭山山頂に到着です!
⑦三頭山(西峰)
三頭山(西峰)山頂に到着しましたー!
中央の立派な山頂標識以外に、少し奥には山梨百名山の標識もありました(*´▽`*)
山頂は開けていて眺望も良く、南には富士山、北には東京都最高峰雲取山も拝むことができます。
この日はお天気が良かったこともあり、お昼ご飯を食べていらっしゃる方がたくさんいらっしゃいました♪
登山道中の美しい景色、そして頂上からの眺めと山頂標識との記念撮影もでき、今回も大満足♡
山頂滞在時間10分もなかったですが、下山の楽しみであるランも満喫したいので、来た道をとんぼ返りしたいと思います(^^)/
⑧都民の森(ゴール)
ピストンということもあり、下山はあっという間!
雪の程度や滑りやすいところは登りで大体つかんでいたので、下山はお決まりのランで下りました(≧▽≦)
滑りやすいところは慎重に歩を進め、ちょこちょこ撮影や滝見橋を見学したりしながら、下山は50分かからずで麓に到着!
売店でご褒美の甘酒と、お決まりの登山バッジを購入して、まったりタイム♡
冬の積雪の三頭山も、とっても気持ちいい山でした(^^)
おわりに
氷瀑も見られる冬の三頭山のご紹介はいかがだったでしょうか?
雪解けは進んではいましたが、まだぎりぎり軽アイゼンや滑り止めはあった方がいいかと思います。
もちろん、雪が降ってすぐや真冬の時期に登られる方は必須な装備ですが!
冬でも比較的初心者がチャレンジしやすい山かと思うので、ぜひ寒さや積雪ならではの三頭山登山を楽しんでみて下さいね♪
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